皆さん、日々の業務の中で「身寄りがない」という問題で悩まれる事はありませんか?
自分は最近、この問題に直面する事が多いです。
小豆島という土地柄、独居高齢者の方が多いという特性もあるかと考えますが、きっと小豆島の事だけでなく、全国どこでも、共通の課題なんだろうと思います。
多度津町社会福祉協議会さんの方でも「身寄りのない方に関わる支援者・機関のためのガイドライン」(参照:https://kagawa-caremanager.net/4450/)を作成されていたり、取り組みを勧められている自治体もございます。
一言に「身寄りがない」と言っても、本当に天涯孤独の方もいらっしゃれば、これまでの生活歴のなかで、家族との関係性が希薄になり連絡が取れなくなっている人や、本人は身寄りがないと思っているけど実は関わりを持ってくれる親族がいらっしゃる方など、本当に様々だなと思います。
そんな時、地域の支援者の方が関わりを持って、家族のように動いてくれている場面を見ると、「家族」の定義も、もっと柔軟に考える必要があるなと考えさせられます。それでも、法律上、支援者の立場だけでは出来ない事も多く、「もしもの時どうする?」を話し合っても、なかなか答えが出ない事が多いのが実情です。
本人のケアをサービスだけでなく、本人が亡くなるその後まで考えると、後見制度での対応も望めなかったり、身元保証サービスの利用が難しかったりと、解決できない課題を多く感じています。
そんな時にケアマネジャーや支援者だけでなく、行政なども含めた検討が必要になる場面が想定されます。事前に関係機関を含めた幅広い連携を図り、利用者の方の最後まで寄り添った支援が出来る、そんな世の中になればいいなと願っています。