協議会の理事をさせていただいている作業療法士の中川です。今回は作業療法についての話を少ししていきたいと思います。

OTは、occupational therapy を略したもので、アメリカが起源です。日本において、昭和40年6月に[理学療法士及び作業療法士法] が施行されました。この時に occupation を「作業」と訳し出したわけですが、正直言うと十分な満足すべき和訳とはいいがたいです。「作業」という日本語のイメージは仕事といった印象が強いのではと思います。作業と訳すよりも、まだ「活動」と訳した方が良かったかもしれません。

日本作業療法士協会の定義では、〔作業とは、対象となる人々によって目的や価値観を持つ生活行為を指す〕とされています。このように、作業療法士協会では、作業療法の「作業」という言葉を国民にわかりやすく理解してもらうために、「生活行為」という言葉を活用することにしました。

つまり、「作業療法とは、人々の健康と幸福を促進するために、生活行為に焦点を当てた治療、指導、援助」と説明することができます。(生活行為とは・・・人が生きていく上で営まれる365日24時間連続する生活全般の行為で、私たちの生活はさまざまな生活行為の連続でなりたっています。)

ケアマネの皆様も、作業療法士と一緒に、対象者の生活行為に焦点をあてて、アプローチしていってもらえたらと思います。