高齢社会において、家族の介護を抱えながら働く人が増えている。
親だけはなく、配偶者や子供などの場合もある。
キャリアを積んできた人が介護のために職場を離れることは、本人にとっても職場にとっても、
また、社会にとって大きな損失である。
このため、仕事と介護を両立できる社会の実現を目指し、介護をしながら意欲的に働けるよう
企業とその社員をサポートするための専門的な知識を持った「ワークサポートケアマネジャー」
養成が日本介護支援専門員協会で始まった。
第1回研修会は定員50名であったが、受付当日で満員になってしまった。
年1回としていたが、回数を増やすことを検討中である。
公式テキストとして、「ワークサポートケアマネジャーガイドブック~仕事と介護の両立の
ために~」(社会保険研究所)が販売されている。
会員特別販売価格があるので、ホームページを見てほしい。
実際にワークサポートケアマネジャーとしての業務を行う際は、所属の居宅介護支援事業所と
企業との契約となる。
厚生労働省も推進している「仕事と介護の両立」に資する制度であり、産業医のような資格に
将来発展し、ケアマネジャーの活躍の場が広がることを期待したい。