ここ数年、本協議会や地域包括支援センターが主催する「医療と介護の多職種研修会」においても、「ACP」が取り上げられることが、多くなった。

去る5月15日、本協議会第1回定期研修会で「地域とつなぐアドバンス・ケアプランニング~私たちにできること~」と題して主任介護支援専門員の大城京子氏の講演を私も受講した。
受講後のアンケートの中で「ACPについて、あなた自身は、しておきたいと思いますか?」という問いに
 ①すでにやっている18%
 ②したいと思うがまだできていない68%
 ③自分はしたいが、家族など身近な人が嫌がるので話し合えない6%
 ④あまり考えていない、考えていない、その他8%
の回答があった。

私自身の回答も②。
大城氏の研修をきっかけに夫に少し、話してみることにした。

先日、夫の妹が我が家に遊びに来た時、妹に「この間、ACPの研修があって、もうこの年だから、私もちゃんと考えて、家族に話とかないかんと思った。」と切り出した。妹は、以前から私は、子ども達に延命治療の事とか、認知症になったら施設に入れてほしい等伝えている。妹は、「私は、子ども達に話している。子ども達に理解してもらわないと意味がないから。」と言った。その言葉を受けて、夫に聞こえるように「私は、口から食べれなくなったら、もう、胃ろうとかは、しなくていいかなと思う。」という言葉に夫は、横で無言。そこで妹が、「兄さん、これは大事な話しやで。ちゃんと聞かなきゃ。」と期待通りの援護射撃。夫は、「その時にならんとわからん。息子の意見も聞かんといかん。」とまじめに答えた。いつもは、「人間、寝たきりになったり、口から食べれんようになったら、終わりやな。」とはっきり言う夫も家族のことになるとちょっと違うのかなと思った。
私のACPの小さなはじめの一歩である。

今、看護師で夫の「自然死」をきっかけに「出家」した玉置妙憂の本を読みながら、「最期のときを自分は、どう生きたいか。」を考えてみようと思う。